和商コーポレーションが解説!宇都宮餃子の歴史と特徴、ライバルを紹介

宇都宮の餃子が広く知れ渡った理由とは?

栃木県の宇都宮といえば餃子の街として全国的に有名です。
しかし元々はそんなイメージはありませんでした。
ではどのようにして世間に広く知られるようになったのかというと、1990年に市の職員が何か町おこしになるものはないかと色々調べていた所、年間の餃子の購入金額が日本一であるという事に気づき、町おこしを始めたのがきっかけです。

これを受けて、早速観光協会は専門マップを作成したり、専門店を集めて会を作ったりして、次第に輪が大きくなっていきました。

では元々のルーツは何かというと、戦後中国の北京や満州といった中国東北部から戻ってきた人達です。
現地で知った本場の味を日本でも広めたいとして専門店を次々と開くと、安さと美味しさから一気に人々に広まりました。

また戦後はまだまだ食糧難の時代が続いていたので、具材は現地で入手しやすいものが中心として使われました。
宇都宮では小麦や豚肉、白菜やニラ等が産地だったので比較的入手しやすく、商品にもしやすかった為、これらの具材が根付いた理由の一つです。

他にも、地元の人が沢山食べる理由として挙げられるのは、気候も関係しています。
夏は蒸し暑く、冬は寒いという内陸性の気候柄、寒暖差が激しくスタミナ源として好まれた為、消費が他の地域より高いというデータもあります。

そしてお店の数は年が経つ程にどんどん増えて行き、現在では市内に約200店以上の専門店が軒を連ねるようになり、全国から毎日沢山のお客がやってきます。

こうして名実共にナンバーワンになると、駅の西口のバスターミナルにはシンボルとして像まで建ててしまいました。
この像がさらに人気に拍車をかけて、全国に駆け巡りさらに観光客を呼ぶ程に有名になりました。

宇都宮餃子の特徴とは?

では具体的に宇都宮餃子の特徴はどういったものなのかを紹介します。
まず一番の特徴は白菜等の野菜が具の中に沢山入っている事です。

元々中国のレシピでは白菜中心だったので、ルーツに忠実であるという事が言えます。
また栃木県は大切な具材の一つであるニラの一大生産地で、毎年全国でもトップを争うぐらいなので豊富に入れているお店も多いです。

肉が沢山入っているとシュウマイとあまり変わりがありません。

シュウマイは中身を食べるものですが、餃子はあくまで皮を食べるものという考えが宇都宮市民にはあります。

和商コーポレーションより引用

これはスーパーに行けばよく分かり、スーパーで肉を包む皮を買う時にシュウマイ用のものは非常に薄いのに対して、餃子用はとても厚いのが特徴です。
これを見れば具材も大事ですが、皮がいかに重要かという事が分かります。

もちろん肉も豚挽き肉が入っていますが、肉はあくまで味付けをする為に使っているのでここでは脇役扱いです。
このように具材では肉よりも白菜中心に野菜が多く使われているお店が多いので、もちろんそれぞれのお店で多少の違いは見られますが、全体的にはさっぱりしていて沢山食べたくなるような味になっているのが特徴です。

さっぱりしているので静岡県浜松市みたいに口直しのもやしの付け合せはついていません。
一般的なものだと豚挽き肉やニンニクを沢山入れますし、野菜もキャベツを使うので、こってりしていますが、宇都宮は白菜中心でヘルシーなので子供や女性、年配の人も食べやすい味というのも大きな特徴です。

焼き方は皮をパリパリにして羽付きにして焼くところが多く、それでいて中は非常にジューシーです。
タレもお店で違うので、何軒も食べ歩きしても飽きません。
それから、どうしても焼いたものが有名ですが、それ以外のものも美味しいので合わせて注文してみるのもおすすめです。

静岡県浜松市は負けられないライバル!

餃子を語る上で、忘れてはいけないのがライバルの存在です。
毎年ニュースとして報道され、大きな注目を集めているので知っている人も多いかもしれませんが、栃木県宇都宮市と静岡県浜松市は年間の購入金額でトップの座を激しく争っています。

まさに静岡県浜松市は負けられないライバルです。
しかもここ最近では順位が頻繁に入れ替わり、金額的にも大差がない為どちらも油断が出来ない状態が続いています。

しかし注目すべき点は、データの対象になっているのはスーパー等で買う惣菜だけという事です。
市内に沢山の専門店があり、市民はこうしたお店で沢山外食をして消費していますが、それは一切カウントには含まれません。

つまり実際に消費されている量は圧倒的に多いにもかかわらず、それが正確にカウントされていない為に、毎年トップの座を争うハメになっているという事です。

この外食もカウントに含まれるようになったら圧倒的に1位になるのは確実で、もはや殿堂入りしてもおかしくない位ぐらいです。
事実静岡県の浜松市からも、消費量自体を見ると自分達が負けている事を認める声も出ています。

このようにお互いを認め合うような良きライバルがいるので、これからも切磋琢磨していき、お互いを高めあう事が何より希望する事です。